目的と目標
後者の「小規模ビジネス向けIT支援」では、以下のような制約・特性があるものと考えています。
小規模なのでウェブアプリケーションにする必要性はない。
基本は各ユーザがローカルマシンにインストールする、通常のアプリケーションの形態と想定する。
ソフトウェアの更新管理にかかる手間を軽減するため、DotNET Framework 2などを用いて、だれにでも容易にメンテナンスができるようにする。
ただし、配布コストや導入コストをゼロに近づけねばならない場合にはブラウザを通じたSaaS型も想定する
いわゆる「サーバー」として電源が入りっぱなしのマシン環境がないため、データベースを用いる場合は組み込み型/スタンドアロン型にする。
1つのマシンでいろんな用途に使うと想定されるため、常にアプリケーションを起動しっぱなしにできるわけでなく、アプリケーションの起動・終了は容易にする。
使用するハードウェアそのものの信頼性は業務用ではなく、バックアップ体制も十分ではないことを想定する。
データベースのバックエンドにクラウド型ストレージの利用も想定する。
ただし、ネットワーク環境もADSLの低い帯域である可能性も十分にありえる。(さすがにISDNは想定しない。)
CD-R/DVD-Rなどの外部記録メディアは、むしろ企業のパソコンよりも充実している可能性はある。
ターゲットとするマシンとOSは、やや少し古い世代であり、十分なリソースや最新のAPIがあることは想定できない。(当然、Windowsマシンであり、いまだWindows XPと想定される。)
Microsoft Officeが使えることが想定されるターゲットでは、むしろOfficeとの連携を重視する。
Microsoft Officeさえ入れていない環境も想定される。
印刷環境も十分でない可能性もある。